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2006年6月28日 (水)

思った通りになる世界(1)

 仏教の華厳経には、「三界唯一心」というコトバがあります。

 また別の仏典には「三界唯一心 心外無別法」とも表現されています。

 これを現代のコトバで訳せば、私たちを取りまく環境は、ただ心の現すところの世界である、といった意味になると思います。

 生長の家ではこのことを、「現象は心の影である」と端的に表現しています。

 分かりやすくお話ししましょう。

 たとえば、私たちの身の回りにあるもの、それは家やビルなどの建築物や、自動車、電気製品、食料品などさまざまな製品がありますが、これらのモノを作る場合、必ず設計が描かれ、その設計にしたがって必要な部品の製造や調達、組み立て、加工、検査などを経て、「作品」や「製品」となって現れることは皆さんがよくご存じの通りです。

 これらに共通することは、先ず最初に、心の内に「設計」が描かれる、ということです。

 つまり、様々な製品は、形に現れる以前に、先ず私たちの「心」に存在していたのです。

 では、あらためて皆さんの身の周りにある、ありとあらゆる製品を見渡してみましょう。

 着用している衣服をはじめ、食卓のお茶碗、湯飲み、料理。通勤や仕事で使っている自転車や電車などの乗り物。机の上のノート、ペン、ディスプレイ。

 この文章をご覧になっているパソコンを含め、ありとあらゆるモノに形があり、デザインがあり、機能がありますが、これらのものは全て制作者たちの「心」によって「設計」され、「デザイン」され、「製造」されたものばかりです。

 また、それらさまざまなモノを、多くの選択肢の中から一つ一つ選び出して購入したのも、私たち自身の「心」に他なりません。

 つまり、「心」が存在しなければ、私たちの生活環境は何一つ「形作られる」ことはなかったのです。

 ここに「心」と、私たちを取りまく「環境」との必然的関係、つまり一つの「法則」を見出すことができると思います。

 それは、「心」で思うことは、「具体化する」ということです。

 それは「形」として存在する「製品」や「商品」だけではなく、実は、そのまま私たちの人生や運命にも、この「心」が深い影響を与えているということは、意外と知られていないのではないでしょうか。

 たとえば、芸術家が自分の心の中にあるモチーフにしたがってカンバスに絵を描くように、作家が「心」に浮かんだストーリーを文章にして物語を表現するように、私たちは私たち自身の運命や環境を、自身の「心」によって自由に描き出しているのです。

 ですから、私たちが今まで歩んで来た人生が、とても不運なことだらけで、不幸ばかりに見舞われていたとしても、私たちはこの「心」の方向を変えることによって、どれだけでも幸運な人生、幸せな環境へと、自分の運命を“切り替える”ことができるのです。

 生長の家総裁・谷口清超先生は、ご著書『生長の家の信仰について』の85ページで次のようにお説きくださっています。

 人間はすべて、肉体という物質を持って生活している。この肉体は、縦・横・厚みのある存在で、いくら細長い人間でも、横幅もあるし、厚みもある。つまり縦・横・厚みの三次元の空間の中で、三次元の肉体を持って生活しているのである。しかし現実の肉体は時間の流れの中で新陳代謝や移動によって、刻々変化しているから、昨日の肉体と今日の肉体とは、異なるのだ。それ故、一年も前の病気を、今もまだ引きずっているというのはおかしいのであって、病状にしてもどこか違っているはずだ。
 つまりいつの間にか「治っている」のが普通である。ところが中々治らないで、一年どころか四年も五年も同じ病気で苦しんでいる人がいるのだから、この人たちはよほど「変わるのがいやな人」と言ってもよいだろう。「治りたい」と思ってはいても、どこをどう変えたらよいのか分からない――といった状態なのに違いない。
 しかし人はみな「変えやすい所」から変えて行かないと、変えにくい内側の、手に負えないような所を変えようとしても、中々手がかりがつかめない。その「一番変えやすい所」というのは、実は心である。「男心と秋の空」とか「女心と秋の空」というが、どちらにしても、変わりやすいのは心であろう。その心を思い切ってバサッと変えると、肉体も環境もきっと変わってくる。何故なら、心が全ての肉体や環境を作り出す“主人公”だからである。これを仏教的に言うと、「唯心所現」とか「唯心縁起」と言い、一切の現象(諸法)は心が起こしたもので、心の顕現である、ということなのである。

 
 私たち自身の心が、「全ての肉体や環境を作り出す“主人公”」である、ということが、この文章を通して、少しずつご理解いただけてきたのではないでしょうか。

 では、理論はこれくらいにして、次回は、私自身のささやかな体験なども交えながら説明させていただくことにしましょう。

引用文献

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