命の鳴り響く人生を
愛知県の生長の家教化部(名古屋市中区大須)で、7月27日から30日にかけて開催された、夏季中学生・高校生練成会(3泊4日)に出講してきました。
初日の夕食のとき、人生への希望を失ったようなSさん(高1)と出会いました。
彼女には大勢のきょうだいがあり、お父さんの事業が失敗して巨額の借金を背負い、子供たちに被害を及ぼさないための配慮から両親が離婚。これに加え、すぐ上のお姉さんが昨年レイプされる事件などが重なり、彼女自身も高校にも通わず落第しているとのことでした。
翌朝、彼女と40分ほどお話させていただき、自分を絶対に見限ってはいけないこと、人間は魂の奥底にある「願い」を実現するために生まれてきた神の子であることなどを、こんこんとお話させていただきました。
3日目の晩、参加者全員が集まって行われた「祝福の時間」の折、誰も発表者のないときに、なんと彼女は自分から積極的に手を挙げて、大勢の前で立ち上がり、私に向かって感謝の言葉を発表したのです。
「えっ、あの子が・・・」と、皆びっくりしました。
彼女の本来の姿は、しらずに自分で見限っていた、彼女の「願い」の内に、深く潜んでいたようです。
帰り際、私は練成会に参加した中・高生お一人おひとりに、便せんにメッセージを書いて贈りました。
彼女に渡したのは、次の言葉です。
「ちょっとのがまん」と「ちょっとの努力」
「死んだ気になれば、なんでもできる」
命(いのち)の鳴りひびく 人生を ――
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コメント
はじめてコメントさせて頂きます。愛知教区の内田です。本部の皆様は雅宣先生のようにブログを作っていらっしゃると伺ったので、あちこち検索していてたどりつきました。
愛知教区の青少年練成会ではご指導ありがとうございました。高校生の女の子にご指導頂いたのですね。その子は先生にお話しできて良かったなあと嬉しくなりました。ありがとうございました。先生から頂いたコトバの一つ一つがきっと彼女の財産になりますよね。冬は、私も、受付だからと事務処理ばかりに心をむけずに、もっともっと参加されたお一人お一人のホンモノを拝む運営を心がけていこうと思いました。祈りと真理の言葉溢れる練成会を開催していきます。
投稿: 内田千里 | 2006年11月19日 (日) 17時36分
内田さん、コメントをありがとうございました。あと一月もすれば冬の青少年練成会が始まりますね。講師と運営とが“ひとつ”になって参加された方々の実相を拝むことができれば、そこに神様の世界が現成します。そのことを私は、恩師の一人である三河ご出身の小嶋博・本部講師(故人)から教えていただきました。参加している子供たちお一人おひとりは、昨日の内田さんや私たちなのだと思います。
投稿: 久都間 繁 | 2006年11月20日 (月) 11時12分