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2008年7月11日 (金)

明日から教修会、テーマはイスラーム

 明日から本部講師(補)対象の「生長の家教修会」が、東京・調布市の本部練成道場で開催される。

 日本で開催されるのは2年ぶりのことだ。

 テキストとなった『イスラームへの誤解を超えて~世界平和と融和のために』(カリード・アブ・エル・ファドル著/日本教文社刊)を読み始めた。

 これまで、イスラーム関係の書籍を何冊か読ませていただいていたが、この書はちょっと趣が違っていた。

 一昨日に買い求め、最初は義務的に読み始めていつの間にか引き込まれ、今朝、第3章まで進んだが、この範囲では日本でイスラーム原理主義と呼ばれている、タリバーンやアルカイーダの思想的基盤となっているワッハーブ派についての記述が興味深かった。

 彼らの、正統的なイスラームの伝統とは異なる、「アラブ民族中心主義」による教義の成立とその歴史、正当なイスラームの教えとの矛盾、イスラーム世界に与えた暴力的な影響などについて、ここまでハッキリと書かれたものに、これまで出会ったことはなかった。

 また、サウジアラビア(カウード家)とワッハーブ派、そしてイギリスの三者連合についての記述から、厳格主義の基盤となったワッハーブ派がどのようにイスラームの正当な伝統を破壊し、なぜ今日まで生きながらえ、そして全世界に影響を与えるにいたったかということも、浮き彫りになっている。

 著者のファドル氏はクウェート出身。UCLAで、イスラーム法のほか移民法、人権法、国際および国際安全保障法などを教える教授であり、イスラーム世界の伝統を担う法学者であると同時に、一人の熱心な信仰者でもある。

 この書を読んでいると、著者がその一身に、過去1400年に及ぶイスラーム世界全体の歴史を担い、やむにやまれぬ思いで筆を執っている、その重責さが伝わってくる。

 同氏は、間違いなくイスラーム世界で、過去・現在・未来を繋ぐ重要な役割を担っている。

 のみならず、今日、全世界に蔓延しているイスラームについての偏見を解き、これからの時代に真の世界平和を実現するための“捨て石”であることに自らを位置づけるような覚悟をした人物であることが、過激派からのテロを承知の上で書かれた本書の言葉から伝わってくる。

 イスラーム研究は、生長の家にとってただの他山の石ではない。

 今日、神を信じて生きる私たちが、さまざまな状況に処してどのような判断をするか、そしていかなる姿勢で生きるのか。第一級の教えを受けた者として、その責任と覚悟が問われている。そんな気がする。

 奥付では、発売日は7月20日。アマゾンで検索しても、まだ出てこない。が、まもなく販売される予定だ。生長の家の幹部の皆さんには、ぜひ目を通していただきたいと思う。

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