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2008年7月 3日 (木)

ツバメの巣

 今から7年ほど前、青梅に越して来た春のこと、我が家の玄関灯の上にツバメが巣を掛けた。
 つがいのツバメが毎日ひっきりなしに土を運んで巣作りをしていたが、ある日を境に、どこかへ立ち去ってしまった。

 家族中でヒナが孵(かえ)るのを楽しみにしていたが、果たして玄関灯を灯したのがいけなかったのか、猫を飼ったので警戒してしまったのか、それとも子供たちが観察しすぎたせいなのか、家内と考えを巡らせてみたものの、やがて関心は目前の子育てや生活へと移り、玄関灯の上には三分の二ほど仕上がった巣が、そのまま鎮座したまま歳月が過ぎていった。

 そして今年の春、新たなつがいがこの巣を発見し、巣作りを始めた。

200807031

 私たちも万全を期して、玄関灯のスイッチが入らないようにテープで固定し、猫に襲われないよう玄関周りをきれいに片づけた。

 1カ月ほど経った6月下旬、ついに5羽のヒナが孵った。

 ツバメのヒナは、生きている昆虫を主食としているため、彼らの親は早朝から夕暮れまで一刻も休まずに、捕獲した餌を大車輪でヒナたちに運んでいる。
 何の迷いもなく、黙々と無心に働くそこには、生命のいとなみの純粋な姿が現れていて、見ているだけで尊くなる。

 7月3日の今朝、巣を見上げてみると、ヒナたちはすでに巣からあふれそうになるほど大きく成長していた。あと一週間も経てば巣立つことであろう。

 巣の構築から、雛の巣立ちまで足かけ7年。

 一見、誰からも忘れ去られた空白と見える時間の中で、秘かに何ものかが着実に熟成を遂げ、巣立ちの時を待っていたのかもしれない。

 内なる夢の実現と、とてもよく似ているように思う。

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コメント

合掌、ありがとうございます。


ほのぼのとしたエピソードありがとうございますhappy01

私の住んでいるマンションには大家さんが長年飼っていらっしゃる猫がいます。
放し飼いをされていますので、敷地内ではありますが様々なところに現れたり、いなくなったり、寝転んだりして、まさしく在りのままにその生命を楽しんでいるのが伺えます。
今では私が帰宅をしたりすると出迎えてくれたり、ニャ~という甘い鳴き声と共に、こちらに擦り寄ってきます。
それがまた可愛く、“この猫なかなか知っているな”とその狡猾さに感心する時もあります。なぜなら、日によってこちらに意識なるものを全く向けない時もあるからです。


私は人に対してはある程度の意志力を使って人間・神の子を観ようとしますが、その猫には「神の子、ネコさん、今日も楽しかったですか?」と自然に言霊を発してしまいます。

その猫を撫でながら「お前はいいな~、神の計画に寸分の狂いも無く、ありのままそのままを生きているもんなぁ~。どうやったらそう歩んでいけるのか教えて~」と問いかけたりもしますcoldsweats01


巷では最近になってようやくecoと叫ばれています。現象ではありますが、人間のエゴのせいで地球環境が破壊・汚染されています。
ある本で読んだ一文に、『地球を元通りにする、最善最速の方法は、この地球という星から人間がいなくなることだ』と書いてありました。


人間以外の動物、植物、森羅万象すべて、はじめのはじめから大いなる力の下、完全なる大宇宙の法則に則って生きています。

現存する吾々の為はもちろん、次世代、新たな生命、後世の神の子の為に今すぐに取り組み、続けていることは継続をしていかなければなりません。


吾々はこの地球、神に、久遠劫から永久にお世話になる實(み)であります。

たいせつに、やさしく、共存共栄をしていきたいです。


ありがとうございました。

投稿: 山崎 | 2008年7月 3日 (木) 14時54分

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