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2008年8月 2日 (土)

無条件の救い

  故 吉田國太郎講師は、「絶対感謝」という言葉を、そのご著書『常楽への道』の中でたびたび述べておられたが、人生の折節に「絶対感謝」という言葉に導かれ、内なる神の国(実相世界)に目覚められた方も少なからずいることと思う。

 

「絶対感謝」とは、感謝のほかにない世界に誕生するということである。

 

 釈迦は発句経の中で、

 

「実にこの世においては、怨(うら)みに報いるに怨みを持ってしたならば、ついに怨みの息(や)むことがない。怨みをすててこそ息む。これは永遠の真理である」(中村元訳)

 

 と説いているが、この「怨みをすてる」とは、憎んでいる相手、怨んでいる自分を、心底から赦すということである。

 

 さらに生長の家では、赦すだけではなく、大嫌いな相手や、できれば生涯避けて通りたい問題ほど、「感謝せよ」「和解せよ」と、説いている。

 

 相手を真に赦し、相手(や問題)に感謝するためには、「無条件の赦し」に徹しなければならない。

 

「無条件の赦し」とは、「現象無し!」ということである。

 

 絶対感謝(実相独在)ということである。これに徹したとき、あらゆる問題が解決していくのである。

 

「無条件の赦し」とは、憎い相手も、怨んでいる自分も、自分たちを取り巻く天地一切の現象を「無し!」と根底から赦し切り、そこにそのまま実相独在の天地(善一元の世界)を拝むのである。

 

 不完全な相手も無ければ、不完全な自分も本来無い。

 

「大調和の神示」には、「その感謝の念の中にこそ汝はわが姿を見、わが救を受けるであろう」と説かれている。

 

「わが姿」とは、神(仏)のことである。

 

 現象の不完全がどんなに激しく、救い難い状態に現れていようとも、絶対感謝に帰るとき、そこにそのまま観世音菩薩の救いが、神の愛のみが厳然と存在している事実が拝めてくるのである。

 

「無条件」にすべてを赦したとき、「無条件」にすべてが救われている世界に誕生するのである。

 

 

 

 久都間 繁

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