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2011年5月17日 (火)

迷っている霊はひとりもいない

 なかなか結婚しない35歳になる息子さんのことについて、相談の手紙を頂きました。

 

 質問されたご婦人は、この原因として、ご自身が生まれる前に死産したというお兄様の供養が「充分でないのでは」との危惧をいだいていました。

 

 皆さまのご参考になるかもしれませんので、私からの回答を、実名等を伏せて紹介させていただきます。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 合掌、ありがとうございます。

 

 この度は便りを寄せてくださり、ありがとうございました。
 息子さんのご結婚のこと、そして亡きお兄様の供養のことについて回答させていだたきます。

 

 あなた様は、これまで生長の家の信仰生活を通して、また地方講師としていろいろなご体験をされたことと思いますが、今回のことを機縁として、いよいよ本ものの信仰へと目覚めるときをお迎えになっていらっしゃるのだと思います。

 

 この問題は必ず最良のすがたで解決できますので、大安心のうちにご精進いただければと思います。

 

 さて、まずあなた様がお生まれになる前に死産されたという、お兄様のご供養についてですが、死産された御霊は、地方講師をなさっているあなた様ならお分かりになることと思いますが、この世での人生経験を必要としないほどに高く魂の生長を遂げておられる高級霊であることは、間違いございません。

 

 お手紙では、

 

「次男が結婚に乗り気でないのも、お兄さんの供養が充分でないのではないかと気に掛かっています」

 

 とのご質問でしたが、そのような見方とは別に、お兄様はご先祖とともに、これまでご実家をはじめ、あなた様の嫁ぎ先のご家族をも導き、さらに今も守り続けていらっしゃることがお手紙の内容から読みとれますので、そのことにお気付きになることこそが、お兄様の方ではなく、ご存命のご家族にとって大切なことではないか、そんなことを思わせていただきました。

 

 ですから、あらためてお兄様をご供養されたいのであれば、日々の祈りの中でこれまでのお導きとお護りへの満腔の感謝を捧げさせていただくことこそが、大切ではないかと思います。さらに必要と思われるのであれば、あなた様がおっしゃるようにお名前を付けて差し上げてもよろしいかと思います。

 

 あらためて申し上げるまでもありませんが、生長の家は、「迷っている霊はひとりもない」という教えです。つまり円満完全なる「実在」のみを相手にして、日時計主義を貫き生きることで地上に天国を実現するのが生長の家の信仰生活です。

 

 これについては『霊供養入門』(谷口雅春著)301~304ページなどに詳しく説かれていますので、紐解かれてご確認ください。

 

 そしてご次男様の結婚についてですが、まず信仰者であるあなた様ご自身が、次男様の実相を拝み、感謝し、さらにその円満なる実相を、神想観の折に観じて魂の奥底から悦んであげることが大切です。

 

 お手紙の内容から推察しますと、どうやら現象のご次男様のお姿(偽象)ばかりに捉われていらっしゃって、実相本来の完全円満な相(すがた)を拝むことが、おろそかになっているようにも見受けられますが、いかがでしょうか。

 

 現象は砕けては散る波のような世界であり、諸行無常であることは、地方講師であるあなた様はよくご存じのことと思います。

 

 それを「善くしたい」のであれば、「現象無し!」に徹しきって、実相の完全円満なる神の子の「真象」のみを直視して、その円満完全なる世界に全てを打ちまかせることこそが大切なのです。

 

 いつまでも「偽象」のニセモノを相手にしていたのでは、不完全な「偽象」はいつまでも、どこまでも付いてくるように見えるのです。

 

 仏教などで説いている「三界唯心所現」の横の真理は、「実相独在」の縦の真理を直視することによって、この世(現象世界)にも、神の国・仏の国さながらの完全円満な相が現れてくるのです。

 

 いつまでも「現象を整えよう」「現象を良くしよう」と、ニセモノの偽象を相手にして気をもみにもんで、あらゆる方策を尽くして条件を整えてみたところで、肝心要の「実相を観ること」を置き忘れていたのでは、頑張れば頑張るほど、逆の結果をもたらすことにもなりかねません。

 

 

聖経『甘露の法雨』には、

 

 

 外にこれを追い求むる者は夢を追いて走る者にして
 永遠に神の国を得ること能わず。
 物質に神の国を追い求むる者は
 夢を追うて走る者にして
 永遠に神の国を建つる事能わず。
 キリストは又云い給えり、
 『吾が国は此の世の国にあらず』と。
 此の世の国は唯影にすぎざるなり。

 

 

 と、現象に捉われることの虚しさが説かれています。

 

 地方講師のあなた様なら、これ以上の解説は不要と思われますが、今回のことを通して、あらためてこの「唯神実相」「現象無し」の縦と横の基本的な真理に立ち返るための“機縁”としていただければと思います。

 

 実相直視とは、繰り返しますが、神の子完全円満なる息子さんの実相(ほんとうのすがた)を直視して、それを魂の奥底から悦び感謝して、生活に鳴り響かせることです。

 

 合わせて、息子さんのみならず天地一切のものを神の光り、仏の光りとして拝み、感謝の日々を送ることです。

 

 このような悦びの信仰生活を送っていれば、三界唯心所現の法則によって、あなた様を取り巻く現象の世界は天地が開ける如く、善きこと楽しいこと嬉しいことばかりが、次々と湧出することでしょう。

 

 

 このほか分からないことがあれば、なんなりとご質問ください。

 

 

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 その後、この方から礼状を頂きましたので、追記させていただきます。

 

 

 

【礼 状】 (平成23年5月24日付)

 

 合掌、ありがとうございます。

 

 先日はお忙しいしいですのに、私のQ&Aに寄せました質問にお返事いただき、ありがとうございました。心より感謝申し上げます。

 

 田舎に帰っていた事もありますが、御礼が大変おそくなり申しわけありません。

 

 先生のお返事を胸にだき「ありがとうございます、ありがとうございます」と感謝でいっぱいになりました。

 

 そして兄に対する思いも、胸につかえていたものがスーッと取れ、おだやかで平安な気持ちになりました。

 

 次男に対しても「実相直視」のできていない自分に気付き、分かっているようで分かっていなかったのは自分であったということを、強く思いました。お便りにありましたように、本ものの信仰へと目覚めるときととらえ、三正行を励行し精進してまいります。

 

 また分からないことがありましたら、ご指導を仰ぐことと思いますが、よろしくお願いいたします。

 

 先生、本当にありがとうございました。

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