弟のギャンブル
弟のギャンブルをやめさせたい、という59歳になる主婦の方からご相談をいただきました。
男性がギャンブルに走る、というのは、その方だけの問題として捉えられがちですが、決してそうではありません。
その背後には、美しい純真なる心が、声なき叫びを挙げている場合が多いように見受けられます。
お姉さまからのご質問と、私の回答を紹介させていただきます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【質問】
ありがとうございます。
現在、会社勤めをしている50代の弟の事でご相談申し上げます。
子供たちは皆成人して独立。弟は、単身赴任で地元に帰り、母の居る実家より通勤しています。
仕事はつつがなくこなし、地元の評判も良いのですが、以前の単身赴任の時に覚えた競馬等のギャンブル癖が治らず、母に時々金を無心しているようです。
最近は、ひどくなり、私の所まで、嘘と分かっているような理由を付けては仮に来る始末です。
「返すから」というのですが、返したり返さなかったりです。
弟の妻も、あきらめているのか、ぜんぜん帰ってきません。こんな弟に、母も私も心を傷めています。
どのように対処したらよろしいでしょうか。
高知県 主婦 (59歳)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【回答】
弟様のギャンブル癖のこと、さぞやお悩みのことでしょう。
男性がギャンブルに走る要因として考えられることを、幾つか挙げてみますと――
①ご家庭や、夫婦が不調和で面白くなく、その辛い気持ちを紛らわして寂しさを解消するため。
②ご家庭では奥様に、職場では上司や同僚に、いつも負け続けていることが辛くて、自分でも勝てる可能性のあるギャンブルに走ってしまう。
③上記のようなことが度重なって、ギャンブルで負けた金額が高額となり、ふと冷静になったときに自分を責めてしまい、その辛さをうち消すために、さらにまたギャンブルに引き寄せられる。
④いつかどこかで一攫千金を得て、「これまでの“負け”を帳消しにして、皆を見返したい」との願いから、みさかいもなくギャンブルへとお金を投ずる。
以上のようなことが考えられます。
あなた様もご存じのように、ギャンブルを続けている限りはこれらの問題は解決しません。
仮に、一時的にお金を儲けたとしても、そのようなあぶく銭は、たちまち消え去ってしまい、そうなると、先に挙げたように、弟様はますますギャンブルに走る、といった悪循環がうまれます。
このような方を正しい道へと導くためには、なによりも先ず本人の自覚が一番大切ですが、そのようにになかなかいかないところが、ギャンブルに走っている方のやっかいなところでもあります。
弟様を導くためには、まず、彼と奥様との調和を図ることが第一です。
夫婦仲良くなれば、ギャンブルになど目もくれなくなることでしょう。
そのためには、弟様か、その奥様に夫婦調和の素晴らしさを知ってもらうことが大切です。
あなた様が生長の家で説いている内容についてお話になってもよろしいし、地元で開催されている誌友会なり、練成会なりにお誘いして、夫婦調和の大切さ、家庭調和の素晴らしさについて学んでいただくことが、問題解決の第一歩です。
あるいは、弟様のお子様たちに協力していただけるようであれば、ご両親に手紙を書いていただくというのも一つの方法です。
ともあれ、お金を与え続けている限りは、弟様のギャンブルの火に油を注いでいるようなものですから、いつまでも消えることはありません。
そのことも弟様によく理解していただき、弟様のためを思えばこそと、お金の提供を打ち切ることも、お母様とよく話し合った上で決めていただければと思います。
もうひとつの方法は、生長の家にふれていらっしゃるあなた様が、弟様のこと、その奥様のことの一切を、神様に委(ゆだ)ね、すべての人やものや事の一切を神に委せて神想観(生長の家の座禅的瞑想法)を実修し続けること。
そして、聖経『甘露の法雨』を誦げ続けることです。
そうすれば、不可視の世界から必ずや何らかの導きがあるはずです。その導きに素直に従うことで、弟様がより正しい道へと導かれ、問題が解消することでしょう。
以上が、お手紙の文面を拝見させていただいた範囲での、私からのアドバイスです。
さらに詳しいご相談をされたい場合には、地元の教化部長か、地方講師の方に相談されることをお勧めします。
また、生長の家本部では「神癒祈願」もさせていただいております。弟様の祈願をお申し込みいただければ、本部講師が交代であなた様と一緒に、弟様のことを祈念させていただきますので、必要とあれば遠慮なくお申し込みください。
| 固定リンク
コメント