インターネットと受験勉強
中学3年生になるお子さんの勉学について、相談のメールを頂きました。
その子は、これまで学校の成績もよく、地域のトップ校を目指して受験塾にも通っていたそうです。
ところが、生来のんびりしたご性格のため、今年の夏ごろから塾から出される宿題等が間に合わなくなり、とうとう塾を休むようになったそうです。
インターネットやメールにも、かなりの時間を費やしているようなご様子も、相談内容から伝わってきました。
「これからどのように子供に接したら良いのか」との質問をいただきましたので、同様の悩みを抱えていらっしゃる方の参考にもなればと思い、私の回答を公開させていただきます。
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この度は中学3年になるお子様のことで、相談をお寄せくださりありがとうございました。
わが家にも高3と中3の受験生の長女・次女がおり、さらにその下に小6と小3の男の子がいますので、お子様のことを心配されるあなた様のお気持ちはよく理解できます。
ことに学生である子供がインターネットや、ケイタイメールなどに費やす時間と、勉強時間とのバランスは、人生経験の少ない子供たちにとっては、親が何らかのルールを設けない限りは自分でコントロールできなくなる場合があるかと思います。
かといってルールで雁字搦めに縛りすぎても逆効果となりますので、親としては悩ましいところでもあります。
大切なことは、本人も充分に納得できるようなルールを、親子でよく話し合った上で設けることが必要ではないかと思います。
参考までにわが家での事例を紹介しますと――
小学生の2人の男の子については、ゲームは毎日1時間というルールを設け、これを破ったら一週間使用禁止。
さらに掟(おきて)破りをしたらゲーム機没収(^^;
このルールは、小学生の子供たちと充分に話し合って、何度も改訂をしながら実施していました。
ちなみに、現在は「ゲーム機没収中」で、本人たちも事情をよく納得して、今では手持ちぶさたなのでピアノや勉強に励んでいます。
また、高3と中3の娘のインターネットとケイタイメールの利用については、これまで特別なルールを設けていませんでしたが、受験生である中3の娘の成績がちょっと落ちてきたのを懸念して、
「二学期の成績が◎◎以下に落ちたらケイタイ没収」あるいは「夜の◎◎時以降はケータイ使用禁止」という選択できるプランを夫婦で話し合い、これを娘に提案してみました。
この背後には、明らかに携帯メールに費やす時間と、勉強時間とのバランスの問題があったからです。
すると娘からは、
「――じゃあ、二学期の成績が◎◎以上になったら何かご褒美があるのか!」
などと逆提案されてしまいましたが、今ではひとつ踏ん切りがついたように、一所懸命に勉強しています。
このように、子供たちがインターネットやゲーム機等から解放されて、勉強をしやすくするためのルール作りを、まずは夫婦でよく話し合って、その上で子供たちに提案してみるのもよろしいのではないでしょうか。
さて、生長の家では「子供は神さまからの預かりもの」であり、「神の子」として拝み育てることが、教育の基本だと教えられています。
「自分の子供だ」と思ったら、なんとか親の思うとおりに育てよう、型どおりに育てようという計らい心が起こり、子供はその“思い”に縛られることを嫌って反抗します。また、逆に反抗しない場合には、自発的な能動性をなくした見た目だけの“良い子”となり、持って生まれた個性を見失ってしまいます。
しかし、子供は「自分のもの」でも、「親のもの」でも、まして「教師のもの」などではなく、神さまの子供であり、大いなるご使命を持って生まれてきているのですから、その素晴らしい実相を拝み、どこまでも信じて、限りない可能性を伸ばしてあげなければなりません。
そのためにも、子供たちが勉強しやすくなるようなインターネット等のルールを、子供たちの判断で自発的に決めさせてあげるような提案を、ご両親が知恵を絞って考えてあげることも大切かとと思います。
あとは、学習塾の方針と、子供の個性との相性なども、よく配慮してあげる必要があるかもしれません。
たとえばお子様の個性に合った学習塾に替えることで、無理なプレッシャーから解放されて、伸び伸びと楽しく勉強できるようになる場合もあります。
以上が、頂いたメールを拝見した上でのアドバイスです。
分からないことなどありましたら、なんなりとご質問ください。
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