子供が授からず悩んでいる方へ
子供が授からなくて悩んでいる、という教師をしている主婦の方から質問をいただきました。
子供は「子寶(こだから)」と言われているように、神さまからの授かりものです。
子供を授かるとは、神さまが受胎する、ということです。私たちもそのようにして、ただの一人の例外もなくこの世に生まれてきたのです。
このことの光栄を悦び、感謝し、祝福することが、人間の神聖性を尊重する感謝の生活です。
この、祝福に充ちた神・仏の安らかな光りに包まれていることを感じたとき、子宝は密かに天降り、父母や家族をさらなる光明の世界へと誘(いざな)うことでしょう。
以下に、頂いた質問と、私からの返信を紹介させていただきます。
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【質 問】
29歳の既婚女性です。結婚して三年になりますが、赤ちゃんを授かれず、悩んでいます。
主人とはとても仲良く、調和して毎日を暮らしています。主人は赤ちゃんをずっと待ち望んでおり、勿論私自身も強く希望しています。父母にも一日も早く可愛い孫の顔を見せてあげたいと思っています。
なぜ、こんなに毎日思っているのに授からないのか、自分達の何がいけないのか、悲しくなってきます。体は夫婦とも健康体ですが、もちろん赤ちゃんは神様が授けてくださるものだと信じています。
夫婦とも仕事をしているので、私は主人より少し早く帰り、ほぼすべての家事をしています。くたくたになる毎日で、土日も仕事が入るため、ストレスもかかってはいます。
それが原因なら、と私が仕事を辞めることも考えていますが、まだ実行には移していません。
教師をしているので、自分の使命も強く感じているからです。すばらしい仕事だと思っていますし、できたら定年まで続けたいとも思っています。でも、赤ちゃんを授かるためならいつ辞めても良いと思いますし、授かった暁には辞めようとも考えていました。
いつでも迎えたい気持ちはこんなに強いのに、なぜ授からないのか、本当に寂しく、辛い気持ちで一杯です。
双方の両親は、気を使って下さって、一度も赤ちゃんはまだか、とは聞きません。ですが、内心は私たち以上に首を長くして待ってくれていると思います。だから、こんな悲しい気持ちを打ち明けることはできません。また、主人にも私が悩みを言えば追い詰めてしまいそうなので、相談もあまりできていません。
主人は、授かり物だから、焦ることないと言ってくれます。ですが、私たちと同時期に結婚された兄夫婦にはすでに三人目の赤ちゃんができており、そんな状況で私と似たような気持ちにもなっていると思います。
私も正直なところ、嫌な自分がでてしまい、兄夫婦に三人目ができたことを聞いて、なぜうちには一人も来てくれていないのに、お兄さんの所ばかり! と、ぜんぜん素直に祝福できませんでした。後から結婚した友人夫婦にも何人も赤ちゃんができており、その度に一生懸命気持ちに折り合いを付けて、精一杯のお祝いをしてきました。
でも、気持ちが今限界に来ています。何故なの? と思わずにはいられません。
どうすれば、神の子さんを一日も早く授かれますか? 私の何かがいけないのなら、教えて頂きたいです。誰かを傷つけるような願いではなく、ごく自然な望みなのに、祈りが聴かれないのは何故でしょうか?
早く私たちの可愛い赤ちゃんを授かって、明るい心を取り戻したいです。アドバイスよろしくお願い致します。
(母が聖使命会員で、母親教室など長年開いていました。生まれたときから『甘露の法雨』を聴かされながら育っています。私自身は活動には参加していませんが、教えについては賛同しています)
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【回 答】
結婚して三年を経過して、まだ赤ちゃんが授からないとのこと。
ご心配のことと思いますが、だいじょうぶです。一番いい時期に、必ずお子様を授かりますから、ご安心ください。
実はわが家も、もう二十年近く前になりますが、結婚7年目にして、半ばあきらめていたころに長女を授かった経験がありますので、あなた様の辛いお気持ちはよく分かります。
そのとき生まれた長女も、今年は地元の東京の大学に進学しました。
長女が平成6年に誕生した後に、8年に二女、11年に長男、14年に次男と、リズムに乗ったように3年ごとに次々に子宝に恵まれ、二女は今年高校に、長男は中学に、それぞれ進学します。
今朝も、「明日(4月1日)は長女の誕生日だな、もう18歳になるのか」などと、通勤の電車の中で授かったときのことを思い出していました。
出勤してみると、あなた様からのご相談のプリントが、私の机に置いてあり、なにか偶然とは思えないものを感じましたので、これもご縁と思い、回答を担当させていただきます。
さて、ご相談についてですが、●●●にお住まいでしたら、京都府宇治市にある生長の家宇治別格本山の練成会か、●●教化部で開催している練成会に、お母様に相談して、一度参加してみることをお勧めします。
その理由としては、私は地元小学校のPTA会長を、3年ほどやっておりますので少しは分かるのですが、学校の先生は、ことにクラスの担任をされていると行事などに追われてなかなかお忙しいことと思います。
学校のこと、クラスのこと、一人ひとりの生徒のことなどで心身ともに追われ、学校からご家庭に帰っても、心のモードが「仕事モード」のまま、ずっと続いているのかもしれませんね。
このまま、このリズムで生活していると、あっという間に3年、5年10年と経ってしまいかねません。
どこかで「心のモード」を、ゆっくりでいいですから、変える必要があるのではないかと思います。
ここでひとつ、落ち着いて子育てできるような、ゆったりした「家庭生活のモード」に心を切り替える工夫をしてみてはいかがでしょうか。
その工夫の一つが、生長の家の練成会であり、もう一つが神想観という、日々のお祈り(生長の家の瞑想法)です。
本来なら、10日間の一般練成会への参加をお勧めしたいところですが、先ずは、2日でも3日でもかまいませんので、練成会に参加してみてください。
さらに神想観という生長の家の瞑想法を学び、日々の生活の中で感謝の祈りを実修してみてください。
また、「仕事を辞めることも考えています」とのことですが、このことも含め、神さまからあなた様に授けられたご使命のことを、じっくり祈りながら見つめてみましょう。
合わせてご仏壇の前で、『甘露の法雨』を読誦して、ご先祖様に、子宝が授かることをお願いするとよろしいでしょう。
お手紙によると、ご主人とはとても仲が良く、調和しているとのことですので、後はあなた様のご心境が、神さま(宇宙に満ち充ちている大生命。私たちはこれに生かされているのです。これを仏教では、阿弥陀如来とも大日如来とも呼んでいます)と、祈りを通して波長が合うようになりさえすれば、ちょうど電気のスイッチを入れると、ぱっと照明が点灯して部屋が明るくなるように、忽然と赤ちゃんが授かることでしょう。
ですから、周りの人と比較する必要はありません。
あなた様のご家庭にとって、最もちょうど良い時期に、赤ちゃんが授かるのですから、ゆったりとした気持ちで、安心して、先ずはお母様から生長の家の信仰生活について学び、今できることから始めてみましょう。
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