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2012年5月 2日 (水)

家出をくり返す小学生のこと

 小学生の長男が家出をくり返し、「どうしたらいいか分かりません」というシングルマザーの方からの相談を預かりました。

 幼い子供にとって、両親の離婚は、大切な心の拠り所の半分を失うことになります。

 親たちの姿を見て、小さな心で支えきれない“心の重荷”を背負い、さらに大好きだった片親と別れて生活しければならない悲しみは、それは経済的な貧しさによる生活苦とは比べものにならないほど、子供にとって大きな負担となることでしょう。

 家庭は、両親だけで成り立っているのではありません。
 幼い子供たちの幸せは、両親と寄り添って暮らすこと、ただそれだけが本心からの“願い”なのです。

 その幼子の“願い”の内にこそ、天国浄土が宿るのかもしれません。


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【質 問】

 

今年35歳になるシングルマザーです。小学校5年生男の子、小学校4年生女の子、小学校2年生女の子の母親です。

23歳でできちゃった結婚をし、旦那の浮気が原因で33歳で離婚。
その後地元に戻り、仕事をしながら子育てしております。

最近長男の様子がおかしいというか、どう接すればいいのかわかりません。

今年の一月に、学校から戻りその後家出をしました。

「探さないでください、嫌なら探してください」という書置きを残してました。

前日は特に叱る事もなく普通に過ごしていたので心当たりがありませんでした。
警察、担任の先生に連絡し、捜査願いを出して警察にいたところ、午後11時ごろ自ら家に帰宅、家の電話で連絡してきました。

その後、「叱られるのが嫌でママに迷惑を掛けると思って出て行った」と言っていました。
色々話をして、これからは二度としないと約束しました。

それから2週間後、今度は学校にも行かずそのまま家出。理由は学校でいじめられて行きたくなかった、とのことです。担任の先生も色々話をして、解決の方向に行っていると思っていました。

そして昨日、また家出しました。

理由は私の父親に叱られるからという理由でした。
毎日私が帰る19時過ぎまで一人で留守番してます。宿題もせず、部屋の片付けもしないで暖房を付けホットカーペットも付け、TVを見ているので、うちの父親に「毎日実家に来い」と言われておりました。

その日は、私が実家に行った時にはまだ来ていなくて、家に帰ったら誰もいませんでした。

3度目ともなると探すのも疲れて、そのうち戻ってくるだろうと思い待っていました。
11時ごろ戻ってきました。

何も言わずそのまま就寝。

私は子供を虐待してたと思います。叱るのと怒るのは違う、よく母親に言われておりました。言う事を聞かないときは叩いてました。小さなことでよく怒ってました。

一度目の家出の後、怒らないように努力しました。
100%怒らないわけではありません。悪い事をしたら怒る。ただ前のようにいらいらして怒ったりはしないようにしていました。

それでも2度目の家出。

さらに3度目。

理由を聞いても支離滅裂な言い訳しか出ません。
まともに話ができません。

話していると貝のように口を閉ざし何も言いません。

長男をこのように育てたのは自分です。
もう長男に何を言えば良いのか、子供の気持ちがわかりません。

元旦那に所に行きたいのでしょうか。

うちのことが嫌いなのでしょうか。

子供とどう向き合ったら良いのかわかりません。

手放したほうがいいのでしょうか?

ほんとにどうしたら良いのかわかりません。


【追 伸】

 

私は信仰は特にないです。

長男はまた先日家出をし、深夜1時頃おまわりさんと一緒に帰宅しました。
その後発覚したのが私の500円貯金・・・2万円抜かれゲームや本を購入しておりました。
・・・ほとほと、どうしたらいいか分かりません・・・

 

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【回 答】

 

 近くにご実家があるとはいえ、これから女手一つで三人の子育てをされることは、本当に大変なことと思います。

 ご長男の度重なる家出のこと、お悩みのことでしょう。

 頂いたメールを繰り返し拝見させていただきましたが、その理由について、一緒に考えてみたいと思います。

 

 小学校五年生といえば、次第に自我が目覚め、これから徐々に、心も身体も大人へと近づきつつあるデリケートな年頃でもありますね。

 

 さて、お手紙によると、あなた様がご主人と離婚されたのは、ご長男さんが10歳のときに当たりますから、昨年のことでしょうか。

 家出の理由として第一に考えられることは、ご長男にとって最愛の両親が離婚したことで、お父様と別れなければならなくなったことへの不満と、言葉に言い表せないような寂しさが、大きな要因になっているのではないかと思われます。

 

 また、お父様との離別に加え、小学生の「転校」というのは、ご長男にとって親しい友だちと別れ、心から悩みを相談したり励ましてもらう相手を見いだせないまま、お父様のいない馴染みのない土地に引っ越したことが、支えきれないほど大きな心の負担になっているかもしれません。

 ですから、ご長男にしてみれば、お母様から、家出した理由を訊かれても、「支離滅裂な言い訳」しかできないのは、仕方のないことかもしれません。

 なぜかと言えば、ご長男にとって両親、ことにお父様を慕う気持ちや、育った地域や友だちと別れた言いようのない寂しさは、理屈ではなく、心の奥底にある深い感情に由来しているからです。

 また、親のお金を盗むというのは、精神分析的に見れば、親(この場合はお父様)の「愛情」に飢えていることの裏返しにほかならないのです。

 

 あなた様へのアドバイスとしては、ご長男は決してお母様のことが嫌いなわけではありません。

 ただ、別れたお父様を強く慕う気持ちを、お母様には悪いと知りつつも、自分でも押さえきれないでいるのではないでしょうか。その気持ちを紛らわすために、ゲームに夢中になってはみたものの、ついに耐えきれなくなって、自分でも理由(わけ)が分からずに「家出」をしてしまうのではないかと思われます。

 

 この場合の「家出」とは、単純にお父様に会いたい、というだけではなく、「お父さんとお母さんと一緒に暮らしたい」という、失ってしまった大切な家庭生活への、心の底からの深い憧れと、そこに戻りたい願いが、そのような行動を、われ知らずとらせているのかもしれません。

 これは、未だ幼いために行動にこそ表していませんが、四年生と二年生の長女、二女のお嬢様たちも、同じような想いをしていることでしょう。(もしかしたらご主人の側に引き取られているのでしょうか?)

 

 長い目で見れば、ご主人と復縁されることも、子供たちの幸せを思えば、大切な選択肢の一つとして考えてもいいのではないでしょうか。

 

 また、これ以上ご長男の問題が拗(こじ)れて取り返しがつかなくなる前に、ぜひご主人に心を割って、今回のことを相談にのっていただくことが大切かと思います。それが、ご長男の問題の根本的な解決につながるのであれば、たとえ復縁できなかったとしても、お父様と繋がり合えることがご長男にとって大きな心の支えになることは間違いないのですから。

 くどいようですが、お子様たちは、お父さんとお母さんと一緒に暮らす幸せな生活を求めておられることは、彼らの奥底にある心情として、ぜひご理解いただければと思います。

 

 以上、いただいたメールを拝見した上での、私からのアドバイスです。

 

 さらに詳しく相談されたい場合には、あなた様の県にも「生長の家」の教化部がございますので、連絡をとって講師の方に直接会ってご相談されることをお勧めします。

 

生長の家香川県教化部
〒761-0104
高松市高松町1557-34
電話087-841-1241

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コメント

親が悪い

投稿: あ | 2012年12月26日 (水) 22時35分

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