両親に結婚を反対されている方へ
彼との結婚を、親に反対されているという女性から相談のメールを預かりました。
ご自身が本家の一人娘であること、一方の相手の男性も跡取りの長男であることが、結婚を反対されている大きな理由のようです。
結婚は両親に祝福されてこそ理想的な出発ができるものです。しかし、本人や両親が跡継ぎのこと、家柄のこと、親の都合、経済的理由などの周縁の事情(現象)に引っかかっている場合は、まとまる話もこじれてしまい、やがて婚期を逃してしまう場合もあります。
このような諸問題を根本的な解決へと導くのが、宗教的な智慧によるアドバイスです。
参考のために、実名を伏せて、メールでの遣り取りを公開させていただきます。
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【質 問】
私には4年間お付き合いしている彼がおり、お互い結婚したいと思っています。しかし、私は一人娘、彼は長男(妹が一人)なので、私が嫁に行くと家やお墓が途絶えてしまいます。
私の両親の反対の理由はいろいろ言われましたが、大きくは後継がいなくなるし、本家がお墓や仏壇を守らないとご先祖様が悲しむし、私や私の子供のことを守ってくれなくなることと、私が4年間彼氏との交際を黙っていたことがショックだったようです。
また、母は長男の父に嫁いで大変苦労したので、私には苦労させたくないようですが、次男と結婚したからといって苦労しないなんてことはないはずです。母としては苦労は誰でもするが、できるなら、苦労は軽くしてあげたいというのです。
私の気持ちとしては大好きな彼と結婚したいですし、両家の親や家のこと、一緒に力を合わせて見ていきたいと考えてます。早く孫も見せてあげたいと思います。
でも理想論ばかりで本当に100%できるかといわれると自信はありません。頑張るつもりはありますが。
やはり本家の一人娘と長男の結婚は難しいのでしょうか? 両家の墓をみるのは不可能ですか?
親からは、“人に流されやすく、親には冷たい女だ”と言われて、とても悲しいです。
母の姉や母は生長の家を信仰していて、姉はとくに熱心です。
しかし、今回反対され、冷たい女とまで言われ、なんのために信仰しているのかと思ってしまいました。
私の考えは間違いなのでしょうか?
親の理想の相手と結婚すべきですか?
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【回 答】
メールでのご質問拝見しました。
両親に結婚を反対されているとのこと。
理由としては、お互いに跡取り同士の結婚であり、あなた様が嫁いだ場合は実家の家系が途絶える可能性があること。
そして、4年間の彼氏との交際を、あなた様のご両親に黙っていたことで、両親がショックを受けているということ。
またご両親からは、今回のことをめぐり、あなた様に対して「人に流されやすく、親に冷たい」と言われて悲しい思いをしているとのこと。
人生には、さまざまな障害と見えるものが現れることがありますが、これも全てが善くなる過程であり、一つひとつのことを通して、私たちは人生の深い意義を学んでいるのです。
ご両親をはじめ、あなた様を取り巻くすべての人たちが納得し、そして皆が満足する解決策が、必ず見つかります。ご安心ください。
では、まず確認しておきたいことがございます。
それは、彼氏は正式にあなた様のご両親のところに、結婚を承諾していただくための「あいさつ」に行かれたのか、ということです。
お父様やお母様にしてみれば、大切なお嬢様との交際を、4年間も秘密にしていたことに対して、彼への不信感とともに、娘にも裏切られたような“釈然としない思い”があるのではないでしょうか。
そのことに対して、ちゃんと彼氏とあなた様は、ご両親に対して、礼を尽くしてお詫びをしなければなりません。
それは、これから彼氏とご両親とは、生涯にわたって親子の関係を結ぶわけですから、心に何のわだかまりもないようにした上で、正式にご両親に対して結婚の許可を頂きに伺う、というのが筋道というものです。
もし、そのような大切なことを、蔑(ないがし)ろにしているのであれば、ご両親は、そのような結婚を許可しないのは、しっかりとした社会生活をいとなんでいるご家庭では、当たり前のことだと言わなければなりません。
結婚とは、表面的に見れば当人同士の結びつきだけのように思われますが、そのような浅い関係ではなく、その背後には、家系と家系、先祖と先祖との深いご縁あればこそ、あなた様と彼氏とが出合い、そして結ばれようとしているのです。
ですから、ご両親に悦んでいただくことは、ご先祖に悦んでいただくことでもあるのです。
いずれにしても、結婚にまで至るようなご縁は、ご先祖のお導きがあればこそ、4年間にもわたる長いお付き合いと、彼氏から結婚の申し込みまで頂くことができたのだと思われますので、先ずは、ちゃんと手順を踏んで、先方のご両親に同伴していただくなどして、正式に御挨拶をすることが最も肝要なことかと思われます。
また、あなた様の実家の跡継ぎの問題ですが、私の知り合いのご家庭の事例では、長男が生まれたら嫁ぎ先の跡取りとなり、二男または三男が産まれたら、成人した後にご実家の姓を受け継いで跡取りとなり、それぞれの家系を継いで幸せに暮らしている方たちもおりますので、事前に双方のご両親と話し合った上で決めておかれるとよろしいでしょう。
また、お墓や先祖供養のことについては、ご心配ありません。
嫁いだ後は毎月、最低一回は双方のご先祖のお墓に詣でて、夫婦でお参りをすること。そして、毎朝ご仏壇の前で、両家のご先祖を招霊して『甘露の法雨』を読誦してご先祖の供養をすればよろしいでしょう。
ご家庭での先祖供養のやり方については、生長の家を信仰しているお母様にお尋ねください。
このようなことを続けていれば、ご先祖の導きによって、双方の家にとって最良の跡取りが授かることでしょう。
これに加え、あなた様も今回の結婚に際しての誠意を、ご両親に示すためにも、さっそく今日から自宅の仏壇の前で、お母様とご一緒でもかまいませんので、『甘露の法雨』を読誦して、ご先祖のご加護とお導きをお願いするとよろしいでしょう。
最後に、あなた様は決して「冷たい女」などではありません。ご両親のこと、そしてご先祖のことを想えばこそ、このような相談のメールを寄せられているわけですから、あなた様の心の内には、周りの人たちへの深い思い遣りと“愛”があふれているのです。
“愛”とは、即ち“神”ということにほかなりません。
そのことの事実をご自身で認め、内なる“愛”を褒め称えてください。「私の内には無限の“愛”があふれていればこそ、彼のことを愛し、両親のことを愛していたのだ」と。
また必要でしたら、この返信をご両親にご覧に入れてもかまいません。
以上のアドバイスを参考に、彼ともよく話し合いながら、あなた様が「善かれ」と思うことを、どんどん実行してください。必ず、周りの全ての方々が悦び、そして皆が満足する道が開けてきます。
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【礼 状】
交際を黙っていたのは、母親にだけです。
父と彼は、帰りに送ってもらったところに偶然会ったので紹介しています。
父と母は不仲なので、自分だけが知らされていなかったことが、母にはショックだったのだと思います。それは悪いことをしてしまったと、反省しています。
父の意見としては、自分は人柄がよければいいが、お母さんが反対だから・・・と、母のせいにして、そのことが、さらに母からすれば不満なようです。
彼が正式に挨拶に来たかということですが、まだ来ていません。彼は「挨拶したい」と言ってくれていて、私も会ってほしいことを母に伝えたのですが、母は「会わずしてもわかる」というのです。彼を無理やり家に連れてくることも考えましたが、母はそのようなやり方が嫌いな人なのでできません。
私も非常に落ち込んでいましたが、今回相談させていただき、先生のお言葉に大変救われ、もう大丈夫!! という気持ちが少し持てるようになりました。
母に分かってもらえるよう、頑張ります。
ありがとうございます。
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