外国人という理由で結婚を反対されて
当ブログをたまたま読んだという女性の方から、ちょっと深刻な結婚問題について、アドバイスを求められました。
頂いた質問のほかに詳しい背景が分かりませんが、この方への回答を、類似の問題に悩まれている方への参考のために公開させていただきます。
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【質 問】
先生、こんばんは。
偶然に先生のブログをみつけ、人生の相談をのっていただけますでしょうか。
私が外国人で、日本人の彼と8年間付き合っています。
彼は、長男で土地の持ち主で、家業を継がなければなりません。
ただし最近、彼のご両親にご挨拶にいったら、彼の父親に猛反対され、私をとるか、家をとるかを選べって父親に言われました。
父親が反対する理由は、外国人の血をお墓にいれてはいけませんと。
もし、彼が私を選ぶなら、土地を売却し、長男という冠を剥奪し、家から追放されるようです。
母親からも家庭崩壊だとか、産んでないことにするとか親不孝だとか、罵声をあびさせられてます。
彼が、それらすべて承知の上で私と付き合っていますが、毎日苦しんでるのは私しかみえません。
苦しませたのは、私ですね。
その決断を迫られまして、彼が家を出て、私と一緒に生きるといってくれましたが、私にとって幸せな限りですが、彼に家庭崩壊の罪名を背負って、私と一緒にいることで幸せになれるでしょうか。
絶対に幸せを見せつけようと誓いますが、彼にとってそれが本当の幸せなんでしょうか。
先生、彼にとって正しい選択は、なんでしょうか。
私と家族、家業を同時に守れないものでしょうか。
子供を産んだらご両親が少しでも許して下さると期待するしかありません。
先生のご意見を聞かせていただけますか。
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【回 答】
ご質問ありがとうございました。
出張が続いておりましたので、回答が遅くなり失礼しました。
8年もお付き合いしている彼との結婚について、先方のご両親から強く反対されているとのこと。
また、彼のお父様が「外国人の血をお墓にいれてはいけません」とおっしゃっていることは、詳しい事情は分かりませんが、なにか伝統的な家業を営んでいるが故のことかもしれませんね?
彼自身が、土地や財産を捨てて、今後どのような苦労も厭(いと)わない覚悟が出来ているのであれば、また、そのような彼へのあなたの想いが揺るがないのであれば、彼の行く道に従うことが、最終的には善い結果を招来することと思われます。が、彼がそのことを悩み苦しんでいる様子が、文面からは伝わってきます。
彼のご両親から結婚を認めてもらえないまま、たとえ二人が結婚したとしても、霊的な方面から観れば、あなたは結婚を通して彼の家系に加わらせていただくことになります。
また、ご両親が反対されるということも、これも無闇に反対しているのではなく、ご両親は先祖たちの“想い”の一端(全部ではありません)を感じて、意見を表明されいるものと思われます。
外国人であるとか、家柄がどうであるとか、そのようなことはただの偏見にすぎないのですが、彼のご両親が反対されるのは、あなたの真の姿(円満なる実相)をご両親(やご先祖)が知らないことと、外国人であることへの違和感から、結婚によってこれまで保ち続けていた良き伝統が壊れてしまうのではないか、との“恐れ”を感じているのではないかと思われます。
時間が掛かるかもしれませんが、あなたは、そのような日本の古い風習や考え方も受け入れなければならないでしょう。なぜなら、彼との結婚とは、彼のそのような文化的な背景とも、深く“ちぎり”を結ぶことになるわけですから。
そのような前提を踏まえた上で、お二人の結婚が、ご両親をはじめ、家族や周囲から祝福されて、幸福な家庭生活と繁栄への道を開くためのアドバイスを、以下に挙げさせていただきます。
①一切を神なる大生命に委(ゆだ)ねること。
大生命(神様)は宇宙に充ち満ちています。それは貴方の内にも充ち、彼のご両親の内にも満ち、ご先祖の内にも充ち、彼の内にも満ちています。大生命とは即ち神(仏)の智慧、愛、生命であり、すべてを生かすチカラのことです。
私たち人間は一人残らず、その宇宙に満ちる大生命の子供であり、その大生命に生かされているのです。このことを生長の家では、「人間は神の子である」と説いています。
あなたの親様なる大生命(神様)に、今回の問題のみならず全てのことを委(ゆだ)ねてください。必ず、なんらかの答えか、困難な問題を解決するための導きを得られることでしょう。
その方法として、生長の家では神想観(しんそうかん)という祈りの実修を勧めています。が、あなたが何か信仰をお持ちであれば、その形式に添って、以上のことを念じながら、深く祈念されるとよろしいでしょう。
〈ご参考〉
『神想観はすばらしい』谷口清超著
②彼のご先祖の供養をすること。
幸せな結婚をするための一助として、彼のご先祖に今回のことを報告し、今後の展開の一切を委(ゆだ)ねてみましょう。
その方法としては、お部屋の中で清浄な場所を設けて、深く心を静めて「○○○家先祖代々の御霊(みたま)」と、声に出して彼のご先祖を招霊して、ご先祖が信仰する宗教のお経を読んであげるか、現代のコトバで深い宗教的真理が書かれた『甘露の法雨』を読んであげるとよいでしょう。
詳しくは、日本教文社刊の『人生を支配する先祖供養』谷口雅春著を参考にしてください。
また、彼と一緒にご先祖のお墓に詣でて自分たちの思いの丈(たけ)を伝え、ご協力を仰ぐとともに、今後の導きをお願いするとよろしいでしょう。
分からないことがあれば、なんなりとコメント欄かメールを通じてご連絡ください。
また、関東周辺にお住まいであれば、私の聖典講義の折に個人指導をしておりますので、遠慮なくお訪ねください。2月は24日(日)、3月は24日(日)それぞれ午後1時から講話を予定しています。
全国各地にも生長の家の教えを伝える拠点がございますので、ご相談されるなり、詳しいことをお尋ねになるとよろしいでしょう。
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