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2020年9月 3日 (木)

光明講座について (2017.1)

「自然」は、人類を育む母である。私たちが文明を形成する遙か以前から、地球上では多様な生態系がいとなまれていたのである。人類も「自然」という母の懐で育まれ、今日に到っているという遙かな記憶を、私たちがどこかに置き忘れしまった結果が今日の地球環境問題となって現れている。プラトンによると、人間が皆忘れっぽくなったのは、エジプトの古い神様が文字という便利なものを発明して、人類がこれに頼るようになったからだという。しかも文字は知恵らしく見えるが、それは知恵の外見であって〝真実の知恵〟ではないというのだ。

 文字には「記録する」という便利な機能がある。書き記すことで人類の文明は高度に発達し、自然から離れて独自の文明を築くに到ったのであるが、この濫觴(らんしよう=物事の始まり)がギリシアやローマや古代中国の封建諸侯などが築いた都市国家である。以来私たちの文明は「自然」と離れた都市からの発想で、人間社会での重要なことの意志決定を為してきたのであるが、ここから自然と人類との乖離が生じ、いつの間にか自然は〝人類の母〟としての座を追われ、利用すべき対象としてしか視られなくなったのである。この心の傾向を非対称性といい、今日においてこの傾向はついに人類自身にまで及び、内外における格差社会や貧困、飢餓、テロ、国際紛争などは、その〝旧(ふる)い文明〟の産物である。

 二〇一七年度から生長の家の運動方針が、「〝自然と共に伸びる運動〟実現」から、「〝新しい文明〟の基礎を作る」へと変わった。〝新しい文明〟とは、人類の一人ひとりが人間・神の子に目覚め、プラトンが喩えた〝真実の知恵〟を蘇らせて神性・仏性を生きることである。運動方針には、〈「ノーミート、低炭素の食生活」「省資源、低炭素の生活法」「自然重視、低炭素の表現活動」が、世界の人々のあたりまえのライフスタイルになるような〝新しい文明〟の実現を目指す〉と示されている。

 このような方針を受けて、教区でも一月から「光明講座」という勉強会を始める。これは生長の家の教え(真実の知恵)を体系的に学ぶためのもので、テキスト(『宗教はなぜ都会を離れるか?』『足元から平和を』『次世代への決断』共に谷口雅宣先生著)に書かれているポイントを私が講師になって深く読み解いていく予定だ。皆さんはどのテーマから参加してもいいし、毎回〝目からウロコが落ちる〟話をしようと考えている。対象者は、これを読んでいるあなただ。教えの基礎論をしっかり学び、今の運動の背後にある縦(唯神実相)と横(唯心所現)の真理を読み解くことから、あなたもいつの間にか教務クラスの実力が養成されるだろう。また、講師でない方もこの勉強会に参加するだけで、講師試験が楽々とクリアできる実力が身につくはずだ。

 ここで養われるチカラは家族を救い、多くの苦悩を癒し、ご縁ある人々を光明生活へと導く〝真実の智慧〟を培うことだろう。地方講師研修会と同様、ふるってご参加いただきたい。
 (二〇一七・一)

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