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2020年9月 3日 (木)

PBS活動は次世代への愛行 (2012.2)

 講習会は教区の運動にとって大きな節目となる行事である。これを通して、組織に新たな〝動き〟が生じるのは自然なことでもある。「去る者を追わず来る者を拒(こば)まず」という諺があるが、生長の家では、去る者も神の子、来る者も神の子として拝むのである。その法爾(ほうに)自然(じねん)の〝動き〟の中から次の運動が形成されていく。

 いよいよプロジェクト型組織(PBS)の活動をスタートする。それは、これまでの〝旧(ふる)い文明〟(業の流転の世界)から、〝新しい文明〟(神の子の本性を表現する世界)へと乗り換えることであり、これを実施することの目的のひとつは、次世代の人たちへの愛行である。私たち一人ひとりが、人間・神の子のよろこびの灯を掲げて、神・自然・人間が大調和した〝新しい文明〟へと世界を転換させていく光明化運動、それがPBS活動である。

 菩薩行とは、仏への中心帰一つまり〝不惜(ふしやく)身命(しんみよう)〟であり、神への中心帰一すなわち〝大御心を生きる〟ことである。不惜身命とは「仏道を修めるためには、あえてみずからの身命をもかえりみないこと」と『日本国語大辞典』にはあるが、このような信仰姿勢にこそ神の子・仏の子としての静かな喜びがあり、そこに無の門関が、無限供給の扉が、真理への道がおのずから開けるのである。つまり菩薩行の実践とは、究極の個人救済なのである。「己れ未だ度(わた)らざる前(さき)に、一切衆生を度(わた)さんと発願(ほつがん)修行するもの」と『聖使命菩薩讃偈(さんげ)』には説かれている。飢餓や紛争で苦しむ人々や自然界で絶滅していく無数の生き物たちなど〝いと小さき者〟の声に耳を傾けることなく、人間中心主義の狭い範囲の幸福に終始して慈悲を発揮できなければ、生長の家のみ教えの真価は分からないし、神の子としての使命を果たすことはできない。つまり菩薩としての〝聖なる使命〟をお伝えしなければ、生長の家の生き方を伝えたことにはならず、この〝真理の灯〟に触れなければ、いつか生長の家を離れるときがくるのである。

 生長の家が説く「実相」を曖(あい)昧(まい)にしていたのでは、やがて中心帰一の対象を見いだせないまま、あらぬ方向にニセモノの中心を見て、それに依存するようになるだろう。そこは自性円満から遙(はる)か離れた慣習(業)の世界への退行となる。『生命の実相』自伝篇にある「今起て!」とは、実相なる中心すなわち〝神の子のいのち〟が起つことにほかならない。信仰が、自我を中心としたものに止(とど)まっていたのでは信仰の喜びは生まれようもないのだ。私たちは、次世代の人々を、現代の人々を、周到な老婆心をもって導くこと。それが菩薩としての道であり今生の使命である。

 三月三十一日、相・白・青合同で「拡がれ! 新しい文明~PBSがひらく喜びの世界~」と題してプロジェクト型組織についての研修会を開催する。〝新しい文明〟をひらくPBSとはどんな活動なのか、何をすればいいのか、自分には何ができるのか、ということをゼロから学ぶ最良の機会となるだろう。〝聖〟なる使命を生きる一躍超入のときである。
 (二〇一八・二)

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