ウィズコロナ時代の運動 (2023,5)
この5月、わが家の長女が結婚式を挙げる。入籍はすでにコロナ禍中に済ませ、両家の顔合わせも出来ていたから親としてはそれで十分と思っていたが、ウィズコロナという多様性に満ちた新しい時代の風を受けて、多くの人に幸(さち)をもたらす船出となることを祈っている。
コロナ禍が収束するとともに、4月から東京での運動がスタートした。
気がかりだったのは私が二つの教区を兼務したことで、各教区での滞在時間や皆さんとの対話が減少することへの懸念だった。
これを補うために、インターネットで公開が可能なあらゆる行事で、双方向で対話ができるzoomを活用している。
皆さんは、スマホやパソコンやタブレットをネットに繋げるだけで、ほぼ毎日お昼の神想観にリアルタイムでアクセスできるし、4月からスタートした「實相研鑽ネットフォーラム」や「日曜誌友会」、そして毎月いずれかの教区で開催する「祈り合い神想観」や「浄心行」などの“行”に加え、「講師研修会」「母親教室出講講師勉強会」など東京第一と第二の双方で開催する行事に、教区を越えて参加できるのだ。
これも二つの教区を一人の教化部長が兼務していればこその“新しい運動”のカタチである。これに加え、より身近に真理を研鑽するために、4月から「SNIーTOKYO〈生長の家東京ムスビのひろば〉」という東京第一教区と第二教区の会員の皆さんが一緒に信仰を深め合う“場”を、新たにFacebookに開設した。
ここでは、私が担当する講話や質疑応答、そして皆さんの体験談などを、いつでもどこでも自宅でも車中でも畑でもFacebookにアクセスさえすれば視聴できるよう一定の期間保存しておく予定だ。スマホをお持ちの方は、ぜひ「SNIーTOKYO〈生長の家東京ムスビのひろば〉」にアクセスしてほしい。
また、zoomでの講話にお顔を出して参加された皆さんとは、努めて質問や感想などを語り合う時間を設けている。講師の私も、皆さんのお顔を拝見することで、単なる知識や情報伝達を超えた、以心伝心の言霊(ことだま)による“遣り取り”に踏み込んでいきたい。
さらに新たな対面行事として、東京第一教区では地区ごとの地区先祖供養祭と講話を、第二教区でも総連ごとの講演会を白・相・青合同で開催して、皆さんと直接お会いする機会をつくり、これから両教区を隈なく廻る予定だ。
そして、満を持してスタートするのが「生長の家オープン食堂」である。
これは運動方針に掲げられた純粋な社会貢献であり、何の見返りも求めずに“無償の愛”を実践する活動である。それは仏の慈悲喜捨を“食事の提供”を通して現し、神から私たち一人ひとりに授けられた使命の一端を具体化するのである。
神の愛は、利害損得という人間知を超えて働く救いの光りだ。その光りを黙々と灯し続けることで、私たちに托された世界の一隅を照らすのである。
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