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2023年9月 1日 (金)

言霊が幸ふ見真道場(ことだまがさきはういのちのゆには) (2023,9)

 生長の家のすべての行事が、祈りで始まり祈りで終わるのは、「コトバの力」を大切にする教えだからである。

「言葉」のことを日本では「コトダマ」とも呼び、万葉集には「言霊(ことだま)の幸(さきは)ふ国と語りつぎ言ひつがひけり」〈万・八九四〉」と、その神秘な働きについて歌われてきた。

 弘法大師が日本に伝えた密教では「真言」という表現を用いて、それは大日如来のコトバ(法身説法)であり、森羅万象はコトバの鳴り響きであることを説いている。

 また『新約聖書』には、「初めにみ言葉があった。み言葉は神とともにあった。み言葉は神であった」(ヨハネ伝)と、「コトバ」が即ち「神」であることを伝えており、生長の家では「コトバの創化力」という表現を用いてコトバの力に着目し、幸福生活の実現にはこれが不可欠であることを強調するのは、私たちが発する明るい感謝のコトバこそが、神のコトダマの噴出口だからである。

 ここで言うコトバとは、音声や文字で表現したものだけではない。それは、仏教で説く「身・口・意の三業」つまり私たちが「身体で表現したこと」「言語であらわしたこと」「心に思ったこと」、これらすべての感謝の行為がコトバとして不可視の世界に刻まれ、宇宙的な力によって現象世界を形成するからである。

 これが「コトバの創化力を駆使する」ことであり、生長の家の信仰の基本が感謝の生活である由縁がここにある。

 聖経『甘露の法雨』には「神の国は汝らの内にあり」と説かれているが、人類の「意識の深層」に拠点をおく世界の教えが、共に生命の源泉ともいうべき神の無限の愛や慈悲喜捨を説いて実践するのは、ここに円満完全な実相の世界があり、この領域に分け入った多くの先達が「説法」や「文書」や「祈り(命宜り)」などの形式を通してコトバの大光明の世界を開いてきたのである。

 生長の家も、コトバで神(究極的実在)や仏性(大日如来)をあらわし、そのコトバ(宇宙大生命)の力で人類のみならず、すべての生命に大調和をもたらすために出現したのだ。

 そんな私たちの運動が、今日のコトバの媒体であるブログ、SNS、フェイスブック、Zoomなどを豊かに駆使して国際平和信仰運動を展開するのは必然の事でもあるのだ。

 たとえば「誌友」という言葉は、真理のコトバを共有する仲間が集う“場”をあらわす生長の家の伝統的な呼び名だが、「七つの光明宣言」にある「あらゆる文化施設を通じて教義を宣布す」という宣言に照らしてみれば、東京の会員の集まりである「SNI TOKYO〈東京ムスビのひろば〉」は、現代の誌友がみ教えを共有する信仰生活の“場”なのである。

 そこでは、日々の神想観の先導に加え、地方講師の悦びの信仰体験や、教化部長の全ての講話、そして見真会や研修会の内容が無償で視聴でき、誌友諸氏の信仰を潤すコトバが豊かに躍動している。

 そこは現代の見真道場(いのちのゆには)であり、すべての行事が「祈りで始まり、祈りで終わる」観世音菩薩が導き給う“言霊の幸ふ場”でもあるのだ。

 

 

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