深化する光明化運動 (2024.12)
11月の生長の家全国代表者会議を経て、運動の形態が大きく変わる。より実相があらわれた”運動のカタチ“が生まれつつある。
それは、神の子としての豊かな生活を、より多くの人の中に実現していく運動だ。
そして私たち一人一人が神の子・人間の自覚を深め、会員や聖使命会員や普及誌購読者を育てていくこと。そしてオープン食堂や地域清掃などの愛行や、「俳句」などの神性を伸ばす文化・芸術活動を実践すること。さらに子どもたちへの無料塾などの諸活動を通して、地域社会に貢献して行こうというものだ。
これを受けて、これまでの各対策部の名称や役割や目標設定も、従来の枠組みとは異なる工夫が求められるだろう。そして教区の運動方針も、地域社会のみならず「地球社会」をも視野に入れながら組織基盤を支えていくことになる。
そのような事から、今後の三年スパンの運動の基礎を作る各教区での「“新しい文明”を創造するための企画会議」には、ぜひ対面やZOOMなどでご参加いただきたい。
さて、11月には「石上げの行」も東京の各地で開催させていただいた。多摩川や教化部や地元の山で、それぞれの願いを祈念して私も三個ほど石を刻ませていただいた。
刻んだ「石」を前に神想観を実修していると、まるで神から届く鼓動のようにコツコツと川原で石を刻んだときの鮮明なリズムが祈りの中から蘇り、宇宙大生命に種蒔かれた「願い」が伸び伸びと育っていることを感じる。
宗教的な「行」は、頭脳知では認識できない神秘的ないとなみだ。神想観も「石上げの行」も、合理主義の眼から見れば箸にも棒にも掛からないように見えるかもしれないが、そんな「行」を通してのみ、五感や六感を越えた宇宙大生命と融合する神秘な世界が開かれるのである。
最近『生命の實相』全篇を再読している。同書に説かれた時を越えて光を放つ中心的真理(宗教目玉焼論の黄身の部分)と、時代の影響を受けて説かれた周縁的真理(白身の部分)との違いを味わいながら見極めていると、総裁先生がお示しくださる文献批判的な”読み方“も、多様性が花咲く時代には重要な意味を持っていることが見えてくる。
それは、生長の家のみ教えを、今日的な課題に応じてアップデートしていくことの重要性だ。それはジェンダー問題などの現代の諸課題に光りを充て、唯神実相の哲学から丁寧に読み解いていく作業でもある。
文明の狭間で諸問題となって現れているのは、紛れもない観世音菩薩からのメッセージである。この一見めんどくさいように見える作業を避けて通っていたのでは、次世代にみ教えを伝える道が閉ざされてしまうだろう。
人間の実相は「男でもなく女でもなくLGBTQでもなく”自性円満“な宇宙大生命」すなわち神の子であるとの真理を、折に触れて、次世代へと語り伝えていくのだ。
この”愛行“は、み教えに導かれて救われた、私たち一人ひとりに托されているのである。
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